女子学院中学ってどんな学校?
女子学院中学校は、1870年に創立された伝統のある中学校です。
女子学院高等学校を含め、女子学院は中高一貫校となっています。
キリスト教精神を基盤とし、自立した女性の育成を実践する教育が行われています。毎朝、始業前の15分間、生徒と教職員全員が毎朝礼拝を行い、学校生活の一日が始まります。
女子学院では、生徒の自主性や自立を尊重する校風が大きな特徴です。その為、制服や細かい校則はなく、自由な校風となっています。生徒会やクラブ活動においても、自主的な活動が多く行われ、自主性が尊重されています。また、自ら学ぶこととして、授業でも実験や観察、体験、ディスカッションが多く設けられています。
教育の特色
女子学院は高等学校での生徒の募集は行わない完全中高一貫校です。
カリキュラムは何れの教科も中高一貫教育の利点を生かし効率よく組まれています。また、キリスト教系の独自の学校教育として、各学年に聖書の時間が置かれています。
学校の沿革
雙葉学園は17世紀にフランスのニコラ・バレ神父が創設した「幼きイエス会」という修道会が設立母体となっています。
1870年 | ジュリア・カロゾルス氏によって築地居留地にA六番女学校が設立されたことが、女子学院の前身 |
1890年 | キリスト教精神はB六番女学校(後の新栄女学校)・原女学校に引き継がれ、桜井女学校が新栄女学校と合併し、校名を「女子学院」とし、現在地に校舎を新築移転。 |
1920年 | 現在の大学教育にあたる高等科を東京女子大学に統合。 以来、質の高い中等教育をめざし現在に至る |
進学先
2017年3月卒業生の主な進学先
<国立大学>
東京大学32名、
一橋大学10名
<私立大学>
早稲田大学112名
慶應義塾大学68名
上智大学46名
難関校への進学実績が豊富。
学校へのアクセス
最も近い駅の麴町駅をはじめとして4つの最寄り駅があり、アクセス至便
東京メトロ有楽町線「麹町駅」 5.6番出口より徒歩3分
東京メトロ半蔵門線「半蔵門駅」 5番出口より徒歩6分
JR市ヶ谷駅・都営新宿線 「市ヶ谷駅」 2.3番出口より徒歩8分
東京メトロ南北線「市ヶ谷駅」 2.3番出口より徒歩10分
JR四谷駅 麹町口より徒歩12分
東京メトロ南北線「四ツ谷駅」 3.5番出口より徒歩13分
東京メトロ丸の内線「四ツ谷駅」 徒歩15分
基本情報
週何日 :5日制
登校時刻 :8:10
制服 :なし
給食 :なし
食堂 :なし
軽食販売 :あり
プール :なし
特待生制度・奨学金等:奨学金あり
帰国性受入 :なし
女子学院中学校の受験情報
学校説明会
第2回 11月9日(木)8:10~10:30 女子学院講堂
第3回 11月11日(土)8:10~10:30 女子学院講堂
保護者対象の為、受験生は出席できません。
3とも同じ内容になります。
当日の校内見学や授業見学はありませんので、校内を見たい場合は
10月7日(土)、9日(月・祝)の文化祭へ行った方がよいでしょう。
申込は往復はがきのみですので、詳細は「女子学院」のHPをご覧になって下さい。
入学試験について
募集人数 | 女子240名 |
試験日 | 平成30年2月1日(木)午前8:30~ 筆記試験 午後 面接 |
試験内容 | 筆記試験(国語・算数・社会・理科) グループ面接(本人のみ・人数は5人位・10分程度) 小学校校長の報告書 |
合格発表 | 平成30年2月2日(金)午前11時予定 校内に掲示 |
応募資格 | 平成30年3月小学校卒業見込者 入学後も保護者と同居ができ、通学に要する時間が通常の交通機関(特別料金を必要としない)を用いて90分以内であること |
募集要項 | 9月13日(水)より配布 1部300円(雙葉祭当日も配布します) |
出願期間 | 平成30年1月20日(土)、22(月)、23(火)、24(水) 受付時間 午前9時~午後4時 *郵送受付なし |
試験科目と配点
科目 | 試験時間 | 配点 |
国語 | 40分 | 100点 |
算数 | 40分 | 100点 |
社会 | 40分 | 100点 |
理科 | 40分 | 100点 |
偏差値
偏差値は69(四谷大塚80偏差値)
倍率
2017年度
受験者数は652名、
合格者数は278名です。
倍率は2.3倍になります。
女子学院中学校の入学後の学費
女子学院中学校の入学後の主な学費
入学金:380,000円
授業料:492,000円
初年度は施設費などを加えて560,740円、
年学費は授業料も含めて551,880円
初年度の納入金合計1,112,620円
中学校3年間の学費としては、初年度の納入金に2年生、3年生の学費2年分を加え、約222万円となります。
女子学院中学校の入試問題と対策
算数
試験時間:40分
問題形式:大問6問程度、小問は20問程度
<特徴>
- 問題数が多い。
- 大問1では計算問題や図形、面積の小問が中心
→時間をかけず早く正確に解答し、大問2以降の時間を有利にもってくるとよい。
標準レベルが多いが、受験者のレベルを考えると、ケアレスミスは命取りになる。
国語
試験時間:40分
出題形式:大問は3問、読解2問、漢字1問という構成が近年続いている。
<特徴>
- 読解問題は論説文や随筆文が多く、小説は少ない傾向があります。
- 論説文や随筆文が多いため、語彙力や語句の類推力が求めらる。
また、論理展開をきちんと把握し、内容理解を深めることが重要
論説文や随筆文は語彙が難しい傾向にあるが、何でも慣れです。
ある程度語句の類推力が身につきます。
社会
試験時間:40分
問題形式:大問4問、小問は60問から70問、多いときは80問程度が出題される。
問題数が多いので有名。
<特徴>
- 難易度はやや高め。
- 地理と日本史では、表やグラフ、地図から情報を読み取る問題が多い
- 資料から読み取った情報と知識を照らし合わせて解答することが重要
問題数が多く、難易度が高いため、基本問題は速く正確に解答することが基本。
内容理解も含め、きちんと演習を重ねることが重要
短時間で資料を正確に読みとる必要があるので、普段から資料問題に解きなれている必要有
理科
試験時間:40分
問題形式:大問は4問程度、小問60問程度
<特徴>
- 問題数が多い。
- グラフなどの資料を読み取る問題が比較的多い
- 計算問題も多く → 正確に解答すること
とにかく試験時間に対する問題数が多い。
特に計算問題では確実に点に結びつけることができるので確実に取りたい処。
資料問題では、実験や観察などの問題に慣れ、よく理解しておくこと。
過去問
女子学院中学校 2022年度用―10年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ)
女子学院中学校合格のために必要なこと
女子学院中学校では合格最低点が公表されていませんが、受験者のレベルを考えると75%は正確に解答したいところ。つまり、相当、高得点での争いとなると心してかからなければなりません。
問題量が非常に多いのが特徴ですので、とにかく早く正確に解く訓練を早くから行う事をお薦めします。普段から時間を意識し、スピードと正確さを両立する演習が必要となります。
また、女子学院中学校は社会も理科も、国語と算数同様に100点満点となります。4科目をまんべんなく対策することが重要になると共に、国語や算数が苦手な子にとっても、社会と理科を抑える事で十分挽回が可能な学校になりますので、自分の力をよく見極めるようにしましょう。