桜蔭中学校ってどんな学校?
1924年、社団法人桜蔭会(お茶の水女子大学の前身である東京女子高等師範学校の卒業生団体)により設立。1947年学制改革により桜蔭中学校を、翌23年に高等学校を設置。2004年より現校舎での授業開始。
教育の特色
女子教育の名門、お茶の水女子大学とは関係が深く、教師もその出身者が多い。時代に対応した学習と道徳を身につけさせ、義務教育の終りを意義あるものとすると共に、桜蔭高等学校進学にもっともふさわしい品性と学識を備えた女子の育成をめざしている。
校訓
- 勤勉・温雅・聡明であれ
- 責任を重んじ、礼儀を厚くし、よき社会人であれ
道徳教育にかなりの力を入れており、「礼と学び」の精神で「礼法」の授業が週に2~3時間あります。
立礼から座礼まで専任の先生による指導が受けられ、襖の開け閉めから、お菓子の頂き方、お茶の頂き方まで、事細かに学べます。
通知表にも「礼法」の項目があり、他の科目同様10段階評価が付きます。
高校3年生の卒業間近にフルコースのお料理を頂きながらの「テーブルマナーを学ぶ日」がある事は有名だと思います。
学校の沿革
大正13年 | 東京府知事より桜蔭女学校設立許可 東京女子高等師範学校(現、お茶の水女子大学)同窓会社団法人桜蔭会の創立 桜蔭会は、大正12年の関東大震災後の女子教育機関の不足を整備し、あわせて社会報恩の理念のもと に本学園を設立 |
大正15年 | 5年制高等女学校設置認可・創立記念日 |
昭和5年 | 財団法人桜蔭高等女学校設立 |
昭和22年 | 学制改革により桜蔭中学校(450名9学級)設置認可 |
進学先
2017年3月卒業生の主な進学先
<国立大学>
東京大学63名
東京医科歯科10名
御茶ノ水女子大9名
一橋大学 8名
<私立大学>
早稲田大学148名
慶應義塾大学95名
上智大学30名
東京女子医科大2名
東京慈恵会医科大15名
難関校への進学実績が豊富。
学校へのアクセス
最も近い駅の水道橋駅をはじめとして4つの最寄り駅があり、アクセス至便
JR「水道橋駅」 徒歩5分
東京メトロ 三田線「水道橋駅」 徒歩3分
丸の内線「本郷三丁目」 徒歩7分
都営 大江戸線「本郷三丁目」 徒歩7分
東京メトロ 丸の内線「後楽園」 徒歩7分
南北線 「後楽園」 徒歩7分
基本情報
週何日 :6日制
登校時刻 :8:20
制服 :あり
給食 :なし
食堂 :なし
軽食販売 :あり
プール :屋内
特待生制度・奨学金等:なし
帰国性受入 :なし
桜蔭中学校の受験情報
学校説明会
第2回 平成29年10月 28日(土) 9時30分~12時 講堂
第3回 平成29年11月 4日(土) 9時30分~12時 講堂
第4回 平成29年11月 8日(水) 9時30分~12時 講堂
第1回、第2回、第3回について
・小学校5・6年生の保護者対象です。
・1回(水曜日)は小学生は参加できません。
・2回・3回(土曜日)は入学希望者ご本人も参加できます。
第4回について
・小学校4年生以下の保護者対象です。小学生は参加できません。
1家族小学生を含めて2名まで参加できます。
第1回から第4回までの説明会の内容は同じです。
(学校紹介DVDの上映、講堂での説明、校内見学を行います)
上履きは必要ありません。
申し込みには事前登録が必要です(8月20日から登録可能)
入学試験について
募集人数 | 女子235名 |
考査日時 | 平成30年2月1日(木) 午前9時より (8時40分までに保護者同伴登校、受付開始8時 |
考 査 | ①筆記試験(国語・算数・社会・理科) ②生徒面接 ③保護者面接 |
合格発表 | 平成30年2月2日(金)午後2時 本校内に掲示 書類受取 同日午後3時まで |
応募資格 | 平成30年3月小学校卒業見込者 (保護者と同居のこと、通学時間は1時間位までが望ましい) |
募集要項 | 9月13日(水)より配布 1部300円(雙葉祭当日も配布します) |
出願期間 | 平成30年1月20日(土)~24日(水) 日曜日を除く 受付時間 午前9時~午後3時 |
試験科目と配点
科目 | 試験時間 | 配点 |
国語 | 50分 | 100点 |
算数 | 50分 | 100点 |
社会 | 30分 | 60点 |
理科 | 30分 | 60点 |
偏差値
偏差値は72(四谷大塚80偏差値)
倍率
2017年度
受験者数は501名、
合格者数は269名です。
倍率は2.1倍になります。
桜蔭中学校の入学後の学費
桜蔭中学校の入学後の主な学費
入学金:380,000円(入学手続時に納付)
授業料:447,600円(入学後に納付)
施設費: 96,000円(入学後に納付)
教育充実費:96,000円(入学後に納付)
生徒会費・PTA会費:26,500円(入学後に納付)
初年度の納入金合計1,046,100円
<その他>
◎校服代 約 49,000円
◎入学後に、1口 100,000円、2口以上の寄付が必要
◎平成30年度は一部変更の場合も有
桜蔭中学校の入試問題と対策
算数
試験時間:50分
問題形式:大問5問程度
<特徴>
- 規則性、速さ、平面図形、立体図形に関する問題頻出
このうち、規則性、速さ、立体図形に関しては特に重要 - いろいろな分野を融合させた問題あり
処理量が多く、細かい部分での注意深さや正確さが必要
考え方や式をコンパクトにまとめる能力が問われる
国語
試験時間:50分
出題形式:大問は2問
<特徴>
- 「小説」と「論説文」(あるいは「随筆」)の大問2題という出題形式が定着
- 「韻文」(詩や短歌・俳句)が出題される年度もあるので要注意
- 「漢字問題」や「総合的知識問題」は小問扱い。
- 「説明記述」中心で、「選択肢」「抜き出し」「空所補充」などは少ない
大学入試にも匹敵する分量の問題文を速読する力が問われる。
8割を占める「記述問題」の対策も必須。
社会
試験時間:30分
問題形式:大問4問
<特徴>
- 単元別配点比率では、「歴史」「地理」「公民」「時事」の順
2017年度は「歴史」40%、「地理」35%、「公民」「時事」は各10%強 - 全解答数は50前後
- 解答形式は、「説明文」がありそれに関しての「事項記述」(「漢字指定」が多い)、「選択肢」(「不適切」「整序」あり)、「説明記述」などの問題が多い。
- 「地図」「地形図」「統計資料」「歴史史料」等々の「読み取り」問題も出される
- 「選択問題」の選択肢が紛らわしいので注意
問題数と時間を考えると、早く、正確に処理する事が要求される。
理科
試験時間:30分
問題形式:大問は5問程度
<特徴>
- 問題数が多い。
- グラフなどの資料を読み取る問題が比較的多い
- 計算問題も多く → 正確に解答すること
とにかく試験時間に対する問題数が多い。
特に計算問題では確実に点に結びつけることができるので確実に取りたい処。
資料問題では、実験や観察などの問題に慣れ、よく理解しておくこと。
過去問
桜蔭中学校 平成30年度用―10年間スーパー過去問 (声教の中学過去問シリーズ)
桜蔭中学校合格のために必要なこと
桜蔭中学校合格最低点が公表されていませんが、受験者のレベルを考えると最低70%は正確に解答したいところ。つまり、相当、高得点での争いとなる為、一問が命取りになる可能性があります。
女子御三家の最難関だけあり、どの科目も、深い理解力が求められる問題が多くだされております。問題量が非常に多く、ハイレベルの問題を如何に限られた時間内で正確に処理していくかにかかっておりますので、捨て問の見極めも含め、ここぞという時の「判断力」も要求されます。